巨人坂本「2000安打→とっとと休養」プラン…残り15戦12本
巨人の坂本勇人(31)が加速してきた。
22日まで4試合連続で2安打。23日の阪神戦は五回に左前へ適時打を放ち、2000安打まで残り15試合で12安打とした。
打率・329と得意としているヤクルト投手陣はやはり“カモ”だった。20日からの3連戦全てでマルチ安打を打たせてくれるのだからおいしい。そんなヤクルト戦を5試合も残している。前日までの3連戦ペースなら、5試合あれば10安打できる計算になる。今季中の達成が濃厚である。
ただ、問題は敵でなく我にある。新型コロナウイルスの陽性反応から始まった今季、原監督が最もコンディションに気を配っているのがこの坂本だという。12月には32歳になる。満身創痍の体で戦っているからだ。
7月に左脇腹を痛めて1試合欠場。2年前に3年ぶりに登録抹消となっている古傷だけに、再発となれば穏やかではない。今月は右足の張りを訴え、欠場や途中交代を繰り返した時期もある。さらに慢性的な腰痛も抱えている。
遊撃を守る守備の要であり、打っては得点圏打率リーグトップという大黒柱。昨年は日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫しているだけに、今年の目標はあくまで日本一。11月21日の日本シリーズ初戦に体調を万全にした状態で臨ませたいのが、原監督の本音なのだ。
今年はCSが開催されない。実戦感覚がなくなってしまう問題があり、マジックを5としたリーグ優勝は遅れてもいいが、2000安打は一日も早く達成して欲しい――。晴れて達成した後は、代打要員として“休養”に入り、日本シリーズに備える見込みだ。