コロナでプラン狂う…渋野に「米国ヘ行くべきだった」の声
12月の全米女子オープンには出られるものの、今の渋野では予選通過さえ厳しいだろう。米国でも「コロナ旋風」は収まらず、来年のQTもどうなるかわからない。米国にいつ本格参戦できるか見えなくなってしまった。
「今更ですが、今年から米国に行くべきでした」というのは、欧州シニアツアーに参戦経験のある並木俊明プロだ。
「自身のゴルフもそうだが、人生や世の中なんていつどうなるかわからない。コロナで世界の動きがストップするなんて誰も予想できなかったわけだが、現実にコロナ禍で渋野の計画は狂ってしまい、先が見えなくなったわけですから」
対照的なのが、QTを経て、2017年1月から米国でプレーしている畑岡奈紗(21)だ。
「畑岡は小技がうまい。バンカーやロブ、ティフトン芝にもぐっているグリーン回りのアプローチもクラブの入れ方や強さなど、芝質が異なる米女子ツアーの会場で引き出しを増やした。18歳で単身渡米し、当初はホテル住まいや食生活、移動などに苦労し、精神的にも強くなった。すでに米国で3勝しているのは立派。国内にいては環境が異なる米ツアーの準備はできない。渋野が今季から米国で戦っていれば、今とは違う姿だったと思う」(並木プロ)
この日、渋野は畑岡、原英莉花(21)の「黄金世代」3人で回った。原は首位に3打差の4アンダー10位、畑岡3アンダー16位。1アンダー38位の渋野は、「久しぶりにアンダーが出たのでうれしいが、内容はまだまだ」と言った。今大会は予選落ちはないが、上位争いは厳しいか。