FA宣言の小川ヤクルト「残留決断」まで時間かかった舞台裏
ようやく腹を決めたようだ。ヤクルトからFA宣言していた小川泰弘(30)がチーム残留を決断。それにしても、時間がかかった。
ヤクルトは小川に「4年総額7億5000万円規模」という破格の条件を用意。これまでに3度の交渉を行って残留を要請していたが、本人と代理人からは明確な結論はおろか、何らかの感触を得るだけの方向性すら示されないと、球団関係者は頭を抱えていた。
「小川が権利を行使すれば、日本ハムが真っ先に獲得に名乗りを上げるといわれた。その日本ハムは、FA選手の交渉解禁となった今月初めに吉村GMが『宣言した全選手に対して調査している』と言ったきり、表立ってなんの動きも見せていない。日本ハムではエースの有原(航平=28)がメジャー挑戦を希望してポスティング申請。すでにメジャー複数球団と交渉しているが、折からのコロナ不況で満足のいく条件を引き出せなかった場合、可能性は低いが日本ハムに残留するケースも考えられる。つまり、日本ハムの小川獲得、具体的な条件は有原の去就次第だったのです」(球界関係者)
有原とメジャー球団との交渉期限は、日本時間の12月27日午前7時。それまで、日本ハムも身動きが取れなかったというわけだ。