一塁転向案が出た大城の足幅を52cmから72cmに広げてみた
2018年オフ、私はファームバッテリー兼打撃コーチとして2年ぶりに巨人に復帰した。直後の19年の春季キャンプ前、原監督が「一塁で使う。打者に専念させる」とコンバート案をブチ上げたのは、今や正捕手に定着した大城卓三だった。
【写真】この記事の関連写真を見る(19枚)
「待ってください。(正捕手の)小林(誠司)を脅かす能力があります。できれば、あと1年間は捕手をやらせてください。春のキャンプは私(二軍)に預けてもらえませんか?」
原監督は小林の対抗馬になる捕手を探していた。大城が25歳から26歳になる頃で、今やらなければ、捕手としては手遅れになる。2年目の岸田行倫はまだ早く、宇佐見真吾(現日本ハム)と田中貴也(現楽天)はレギュラーとしては物足りないところがあった。