白鵬「年1横綱」化は待ったなし それでも引退できないワケ
某親方が「白鵬はまだまだ引退できない事情がある」とこう話す。
■師匠は再雇用希望
「引退後の年寄名跡、俗に言う親方株問題です。今は空き株がほとんどありませんからね。横綱特例として引退後5年間は四股名のまま親方になれるが、5年の間に株を取得できなければ親方廃業です。白鵬にとって一番いいのは、師匠から名跡を継ぐこと。宮城野親方(元前頭竹葉山)は63歳。来年8月に65歳で定年を迎えますが、再雇用制度を利用して70歳まで親方を続ける意向だと聞いている。つまり、白鵬が『宮城野』の名跡を手に入れるためには、最低でも来年8月までは石にかじりついてでも現役を続けるしかない。宮城野親方が65歳になったら自身も引退し5年間『白鵬親方』として勤務。師匠が70歳で退職した後、名跡を譲り受けるしかない」
ただし、再雇用制度で定年を延長した親方は部屋を持てないし、横綱特例で株を保有していない場合も同様だ。必然的に宮城野親方の65歳定年と共に宮城野部屋は閉鎖。白鵬は他の部屋に移籍となるものの、そこは「銀座にガラス張りの部屋をつくりたい」と言っていた男。宮城野部屋の建物に未練なんてないだろう。