紀平梨花の世界選手権逆転Vを阻むシェルバコワの演技力

公開日: 更新日:

 五輪2連覇で4年ぶりの頂点を目指す羽生結弦(26)と今大会2連覇のネイサン・チェン(21=米国)が久々に顔を揃えた今大会。

 男子シングルのショートプログラム(SP)は、2種類の4回転ジャンプ(サルコー、トーループ)を決めた羽生が106.98点で首位発進。初出場の鍵山優真(17)が100.96点で2位。3連覇を狙うチェンは最初の4回転で転倒し、98.85点で3位。宇野昌磨(23)は6位と出遅れた。

 注目のフリーは男女ともに27日(日本時間同日)に行われる。

 女子で初優勝を狙うのが、SP2位(79.08点)の紀平梨花(18)だ。最大の見せ場は得意の3回転半ジャンプ(トリプルアクセル)ではなく、演技冒頭の4回転サルコーだ。12月の全日本選手権のように4回転が成功すれば、波に乗りイメージ通りの演技ができるはずだ。

 最大のライバルは、僅差で首位のアンナ・シェルバコワだ。16歳でロシア選手権3連覇の若き女王は、フリップやルッツなど複数の4回転ジャンプを跳ぶ。難易度の高いジャンプばかりに注目が集まるが、まるで骨や関節がないかのような、しなやかな動きの演技力は、母国でも絶賛されている。

 シェルバコワと紀平の点差はわずかに1.92。ないに等しいが、両者とも完璧な演技をすれば紀平に勝ち目はない。ミスが許されない戦いとなる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで