ゴルフ場運営PGM系列57億円申告漏れ 合併繰り返し税軽減か
ゴルフ場運営会社パシフィックゴルフマネージメント(PGM)のグループ会社が東京国税局から約57億円の申告漏れを指摘されていたことが、12日の一部報道で分かった。
PGMの子会社PGMプロパティーズ(PGMP)は2017年2月、グループのPGMプロパティーズ4(PGMP4)と合併。約57億円の赤字を引き継いだ。PGMPは17年3月期の税務申告で欠損金を利益と相殺し、所得を約25億円と計上した。この欠損金は2社とは別のグループ会社で発生したもので、PGMP4は今回の合併直前にこの別会社と合併して欠損金を承継した。
東京国税局は、2度の合併は税負担を減らすのが目的と判断。19年に過少申告加算税を含めた法人税の追徴課税約15億円の処分を実施した。PGM側は今年4月、処分の取り消しを求める訴訟を東京地裁に起こした。