巨人が炭谷を放出…FA獲得から2年半で仰天トレードの波紋
異例ずくめのトレードだ。4日に発表された巨人・炭谷銀仁朗(33)の楽天移籍。球界関係者がこう言った。
「発表されたのはDeNAとの試合中。突然のタイミングにファンはネット上で大騒ぎだったそうですが、交換要員なしでの放出には巨人内でも驚きが広がったようです。炭谷は2018年オフに復帰した原監督が強く獲得を望み、丸佳浩とともに三顧の礼で迎えたFA選手。それからわずか2年半、しかも、直前まで一軍の試合に出ていた『抑え捕手』を、“タダ同然”の金銭トレードで楽天にプレゼントする格好ですから前代未聞。チーム内に波紋が広がったのも当然です」
炭谷は前日まで、ストッパーのビエイラと組んで試合を締める役割を担っていた。経験と安定感のあるリードを買われてのことだが、本人はそれをよしとはしていなかったという。先月10日のオリックス戦を最後に先発マスクから遠ざかり、二軍から戻ってきた元正捕手・小林誠司の起用も増えたことで、チーム関係者によれば、本人がチャンスを求めて移籍を望んでいたという。
■今後はFA選手の巨人入り回避が増える