なでしこ五輪初戦のカナダ戦に勝機はあるのか? 初代専任監督・鈴木良平氏が予想
東京五輪の開会式に先駆けて21日、女子サッカーのグループリーグ初戦が行われる。グループEの日本女子代表「なでしこジャパン」(世界ランク10位)は、同日午後7時30分キックオフのカナダ(同8位)戦に備え、試合会場の札幌に移動してトレーニングを重ねているところだ。
グループEを1位で通過するためには、どうしても初戦で勝ち点3をゲットしたい。
カナダ相手にどんな戦いをすればいいのか。
「2戦目の相手イングランド(同6位)、14日に対戦して1-0で勝ったオーストラリア(同9位=グループG組)とカナダは、細かい技術よりもパワーやスピードで圧倒してくる。同じようなチームカラーと言っていいでしょう」となでしこ初代専任監督の鈴木良平氏がこう言う。
「なでしこのストロングポイントは、ショートパスを交換しながら攻守のリズムを良化させることですが、フィジカル優位のカナダ相手に短いパスをつなぐだけでは、試合の流れを手繰り寄せることは難しい。先のオーストラリア戦で効果的だったのが、局面に応じてMFの中島、三浦やCBの熊谷、南が前線やサイドMFに送ったミドル、ロングパスです。長短のパスを織り交ぜることで相手は守りづらくなり、シュートチャンスは増えていく。カナダ戦で<オーストラリア戦の再現>を期待したい」