貴源治の大麻使用は貴乃花部屋の「負の遺産」…クビは免れず

公開日: 更新日:

 角界に激震が走った――と言いたいところだが、力士の名を聞けば「さもありなん」だろう。

 20日、相撲協会は十両貴源治(24)の大麻使用を発表した。力士の間で「アイツは大麻をやってる」というウワサが執行部の耳に入り、18日に本人に聴取。当初は「大麻成分入りのオイルを使っている」と話していたが19日の尿検査で陽性反応が出たことで観念。7月場所中、路上で大麻入りのたばこを吸っていたことを認めた。

 それにしても、また「元貴乃花部屋力士」による不祥事だ。2018年3月には貴源治の双子の兄である貴ノ富士(当時は貴公俊)が、本場所中に付け人を殴って血だらけに。あろうことか、弟子の貴ノ岩が被害者だった日馬富士による暴行事件で、貴乃花親方が協会にやいばを向けている最中の事件だった。同年には、その貴ノ岩が移籍先の千賀ノ浦部屋(現常盤山部屋)で付け人を殴ってクビ。さらに貴ノ富士は19年にも付け人に暴行し、角界から追放された。

■常盤山部屋では浮いた存在に

「貴乃花部屋は師匠自ら弟子を殴って血まみれにするなど、暴力が常態化。貴ノ岩も弟弟子をエアガンで撃っていたなど無法地帯だったそうです。貴ノ富士、貴源治ともに中卒で入門。思春期からそんな中で育っている」とはある親方。貴ノ富士が処分された際は貴源治も新弟子に陰湿ないじめをしたことが明らかになり、けん責処分を食らっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

    鈴木誠也と吉田正尚が窮地…トレード浮上も引き取り手なし、大谷フィーバーの裏で価値大暴落

  3. 3
    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

    悠仁さま「オックスフォード大進学」再浮上のナゼ…昆虫標本が充実した自然史博物館の存在

  4. 4
    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  5. 5
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  1. 6
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

  2. 7
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  3. 8
    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

    大谷への「アジア人差別感情」は球宴ファン投票にも表れ…問題の根は深く心配な今後

  4. 9
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  5. 10
    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ

    ロッテ佐々木朗希は“身内”からも嫌われた? 故障中とはいえ選手間投票でも球宴選外のトホホ