野球「金」甲斐拓也<3>ホテル巣ごもり秘話…家系ラーメンすすり、栗原陵矢がスタバの配達係に

公開日: 更新日:

「まず、村田善則バッテリーコーチと捕手陣がミーティング。そこで村田コーチが打者ごとの傾向や特徴を話してくれる。その話と資料のデータを自分の中で一度整理してから、部屋に戻って映像を見ながら自分の思ったことなどをメモしていました。部屋で映像を見る時間? 大体1、2時間でしたね」

 時にはホテル内で投手陣と打ち合わせをすることもあったが、それも気を使った。

「選手間で部屋の行き来は絶対にダメ! というわけではありませんでしたが、なるべく避けましょうと。だから僕もマスクをして投手の部屋に行き、捕手として伝えたいこと、聞きたいことを短時間で済ませました。事務的? それは仕方ないですよね」

■栗原がスタバのコーヒー配達係

 そんな代表選手たちの息抜きになったのが、飲食店の出前・配達サービスのウーバーイーツだ。甲斐と同僚の柳田悠岐(32)は、「ウチの栗原陵矢(25)がウーバーイーツ係だった」と明かしていた。

「僕らはフロントのいる階に下りちゃいけないという決まりがあったんです。だから出前もまず、配達員の方にフロントに預けてもらい、それを決められたフロアで侍ジャパンの関係者が受け取る。それを栗原が担当していたんです。栗原になった経緯? 柳田さんにやらせるわけにもいかないし、僕がやるというのも……と、何か必然的に栗原に決まった感じですね。柳田さんも言っていましたが、スターバックスのコーヒーが人気でした。栗原がそれを受け取って、各部屋のピンポンを鳴らして『届けにきましたー』と(笑い)。スタバのコーヒーは数少ない楽しみのひとつでしたね」

 決勝戦ではソフトバンクの同僚、マルティネスが米国代表の先発だったりと、甲斐自身も驚きの連続だった東京五輪。この経験が今後の糧になるかという質問に、「間違いなくホークスでも生かせます」と甲斐は強く宣言した。

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