中国女子テニス彭帥の「SNS問題」をいきなり人権問題や五輪ボイコットに結び付ける危険
だが、コロナ禍で大会は閉ざされ、秋のアジアシリーズは中止に。WTAが再開を急いでも、くすぶるコロナと迫る冬季五輪で来季の日程は組めていない。WTAの抗議の裏には交渉の梃子も潜んでいるわけだ。
こうした状況で、いきなり人権問題、五輪ボイコットまで結び付ける論調は危険だ。中国政府は「外交問題ではない」と言い、岸田内閣が性急に反応しなかったのは、とりあえず正解だろう。むしろ野党の底の浅さを露呈した「ポンちゃん」の“蜂の一刺し”のように思える。