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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

中国女子テニス彭帥の「SNS問題」をいきなり人権問題や五輪ボイコットに結び付ける危険

公開日: 更新日:

 だが、コロナ禍で大会は閉ざされ、秋のアジアシリーズは中止に。WTAが再開を急いでも、くすぶるコロナと迫る冬季五輪で来季の日程は組めていない。WTAの抗議の裏には交渉の梃子も潜んでいるわけだ。

 こうした状況で、いきなり人権問題、五輪ボイコットまで結び付ける論調は危険だ。中国政府は「外交問題ではない」と言い、岸田内閣が性急に反応しなかったのは、とりあえず正解だろう。むしろ野党の底の浅さを露呈した「ポンちゃん」の“蜂の一刺し”のように思える。

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