佐藤輝は矢野監督「退任」公言にも動揺のヒマなし “未完の大砲”一本立ちへ阪神総出
矢野監督が唐突に今季限りの退任を公言した阪神。チーム内外に動揺が広がっているが、多くの選手は自分のことで精いっぱい。2年目の佐藤輝明(22)も例外ではない。
1日のキャンプ初日は新加入の藤井一軍・二軍巡回打撃コーチが熱血指導。構えた際のスタンスの取り方、左足の使い方、四つん這いになって背骨の動きを確認するなど、さまざまな指導を受けた。自主トレから意欲を示していた三塁挑戦については投内連係に入らず、外野でノックを受けた。
昨季は開幕から大暴れし、前半戦だけで打率.267、20本塁打、52打点。しかし、後半戦は新人ならではの体力不足や他球団に研究されたこともあり、終わってみれば打率.238、24本塁打、64打点という結果だった。
左打者の新人本塁打記録を達成したとはいえ、到底満足できるシーズンではなかったはずだし、後半戦の息切れに呼応するようにチームも急失速。V逸となった。
佐藤輝頼みの構図がハッキリしたわけだが、そんな未完の大砲を一本立ちさせようと球団も必死になっている。