池江璃花子が涙、涙、また涙…100m自由形で優勝したのに世界選手権代表漏れ
泳ぎ終わるや、うつむいたまま肩を震わせた。やっとの思いでプールから上がると、両手で顔を覆った。
6月の世界選手権(ブダペスト)の代表権獲得を目指す池江璃花子(21)が、4日の競泳国際大会日本代表選考会で女子100メートル自由形に出場。54秒02で優勝したものの、派遣標準記録の53秒96にわずか100分の6秒及ばず。女子400メートルリレーの派遣標準記録も突破できなかった。
「(2日の)50メートルバタの時から情けなくて。去年から全く成長していない。この1年間頑張ってきたのに何でだろうという気持ちです」
会見では目を真っ赤にしながら言葉を絞り出し、コーチに支えられながらその場を後にした。5年ぶりの世界大会出場を今季の目標に掲げながら、2日の50メートルバタフライでも派遣標準記録に届かず、出場予定だった3日の200メートル自由形を棄権。満を持して臨んだだけにショックは大きかった。残る出場予定種目は大会最終日となる5日の女子50メートル自由形、女子100メートルバタフライだ。