巨人原監督を悩ます「体調不良と違和感」不吉な連鎖…坂本欠場でショート代役不在も露呈

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 巨人が3連敗を喫し、4勝11敗2分け。ヤクルトと並ぶ最下位でオープン戦を終えた。

 大黒柱の坂本勇人(33)が21日の楽天戦をコンディション不良で欠場。試合前に守備、走塁練習は行ったものの、打撃練習を回避し、原監督は「オープン戦の最終ゲームだから普通なら(試合に)出ている。ちょっと普通ではない、としかまだ言えない」とここまで8試合連続安打と調子を上げていた主将の異変に口が重かった。さらに中田翔(32)も欠場。試合前のシートノックにも入らなかった。中日との25日の開幕戦へ、暗雲が垂れこめてきた格好だ。

 この日、オープン戦単独トップの7号ソロを田中将から放った岡本和真(25)も、チーム打率.215の貧打にあって奮闘しているが、15日から「上半身の違和感」で2試合に欠場。中軸の3人が揃って不安を抱えているのだから、通算16年目の原監督のコメントも「オープン戦の総括? 課題は非常に見えた。ペナントレースにおいては勝ち負けがとても重要。そこは25日からというところ」と歯切れが悪かった。

昨季は故障者連続でV逸

 さる巨人OBがこう言った。

「今の打線で状態がいいのは岡本と中田だけ。岡本は昨年脇腹を負傷してCS全5試合を欠場。巨人は敗退して岡本の穴の大きさを露呈した。中田はずっと好調をキープしていたのに最後に欠場ですから。さらなる問題は遊撃として守備の要でもある坂本です。20代の頃は目立った故障はなかったのに、30歳前後から急に故障離脱が多くなった。昨年は5月に右手親指を骨折。2018年には左脇腹の肉離れで離脱した。原監督は後釜候補として高卒2年目の有望株・中山をキャンプから一軍に抜擢したものの、坂本を脅かすことなく18日に二軍落ち。オープン戦で遊撃を守った吉川も失策を繰り返して“クビ”になったし、この日のスタメンが守備に難のある広岡だったことも、坂本に何かあった時の代役がいないことを表しています」

 坂本の他に、昨季は菅野や梶谷ら主力に故障者が続出したこともV逸の要因となった。2人のコンディションが万全でないことが、原監督を後々悩ませることになりそうだ。 

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