著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

矢野阪神が開幕3連敗 リリーフ陣の不安と伝統的な育成能力への期待

公開日: 更新日:

 矢野阪神の開幕カードは昨年の覇者・ヤクルトに3連敗という最悪の結果に終わった。うち2敗が完封負け。打てないときはとことん打てず、あっさりシャットアウトされるところは、なんだか既視感たっぷりである。

 とはいえ、それよりダメージが大きかったのは初戦の逆転負けだ。五回終了時点で7点差のリードをひっくり返され、よりによって開幕投手・藤浪晋太郎の勝ち星を水の泡にしてしまうとは今後にかかわる大失態だ。藤浪があそこで1勝をもぎとっていれば、どれほど大きかったことか。

 最大の敗因はリリーフ陣の乱調だ。特にセットアッパー・岩崎優と、スアレスに代わる新クローザー・ケラーがともに失点したのは、開幕前から指摘されていたウイークポイントが露呈された感じがして後味が悪い。岩崎は近年の勤続疲労と今キャンプでのスロー調整、ケラーは新型コロナウイルスの影響による来日遅れに加え、そもそも未知数の新外国人。他のリリーフ投手もこれといって目立つ者はおらず、みんな横一線といった感じだ。最初からわかっていた不安要素で負けるというのはなんだかダメージが大きい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末