スポーツ界はロシア人排除の動き…大リーグが「ウクライナ問題」に傍観者でいられる理由
■NHLは56人が現役
米国の4大プロスポーツの中で、最も多くのロシア出身の選手が在籍するのはNHLで、今年4月23日時点でワシントン・キャピタルズのアレクサンドル・オベチキンをはじめとして56人が現役だ。アイスホッケーの強豪国であることを考えれば、世界のアイスホッケーの頂点に立つNHLに参加するロシア出身の選手が多いことは当然と言える。
だが、NHLは32チームで1チームの出場登録選手数は23人だ。しかも、本拠地は米国とカナダのみに限られている。それだけにNHLにおいてロシア出身の選手の占める割合の大きさが分かるだろう。
これに対してNFL、NBA、そして大リーグでは過去にロシア出身の選手が在籍したことはあっても、今のところ現役選手はいない。
大リーグの場合は1992年にパイレーツで8試合に登板したビクター・コールが最後のロシア出身者となっている。今年1月にドジャースがロシア生まれでキューバ人の父を持つエンリケ・セビージャとマイナー契約を結んだものの、ただちに大リーグに昇格することはない。