投手大谷が「1イニング4奪三振」を記録する日…エンゼルス捕手の拙守は改善されず
孫子の兵法では「戦わずして勝つ」ことが最上の策とされるが、メジャーリーグは「ヒットを打たずして勝つ」ことが究極の勝ち方である。
これをやってのけたケースは過去に6例あり、直近では今月15日のパイレーツ対レッズ戦で生まれた。このゲームでパイレーツ打線は相手の先発ハンター・グリーン(大物ルーキー!)の160キロの快速球に手も足も出なかった。八回にグリーンが100球を超えて制球が甘くなりだした時、待球作戦に出て3者連続四球で出塁。1死満塁とし、内野ゴロの間に三塁走者が生還した。パ軍投手陣が相手打線を無失点に抑えたため「ノーヒット勝ち」となった。その前にこれをやったのは2008年のドジャースだが、この時は四球で出塁した走者が二盗を試み、捕手の悪送球を誘って三進した後、犠牲フライで生還。これが値千金の1点になった。
「ノーヒット勝ち」以外でしばしば起きる珍記録は「1イニング4奪三振」である。これは1つのイニングに「奪三振3」と「振り逃げ1」を記録したことによって生まれる。振り逃げは3つ目のストライクがワイルドピッチになったことで生じるため、記録上は三振になるからだ。