カブス鈴木誠也を悩ますシカゴの寒さ…チームも低迷でモチベーションを保てるのか?
鈴木誠也(27)のメジャー挑戦が決まった昨年暮れの話だ。
代理人のジョエル・ウルフ氏は、鈴木の希望球団に関して「家族が安心して暮らせ、野球に専念できる環境」「来年あるいは近々にもプレーオフで戦えるチーム」の2つだと言った。古巣・広島の関係者によれば「右足の骨折と靱帯損傷という古傷があるためできれば気候が温暖な場所でプレーしたいと聞いた」そうだ。
しかし、鈴木が実際に選んだのは住環境はバツグンでも、解体したチームを再建中で、春先や秋口は寒いシカゴを本拠地にするカブスだった。
鈴木は過日、「契約のときに見せてくれた(シカゴの気温に関する)表はでたらめでしたね」と、ネックウオーマーにカイロを携えてプレー。シカゴの想像以上の寒さに震えていた。
カブスは日本時間23日現在、16勝24敗、首位ブルワーズから9.5ゲーム離されたナ・リーグ中地区3位。昨季途中から主力を放出、チームを再建しているものの、今年、もしくは近々、地区優勝した一昨年のようになるメドはいまのところ立っていない。当初の希望とはかけ離れた環境でプレーする鈴木の、今後に向けたモチベーションが心配ではある。
その鈴木は同23日のダイヤモンドバックス戦に「3番・右翼」で出場し、4打数1安打。ブルージェイズ・菊池はレッズ戦で4回3分の1を2安打2失点で勝敗はつかなかった。パイレーツ・筒香はカージナルス戦で2号ソロを放ち、2打数1安打1打点2四球だった。