エンゼルス大谷の本塁打量産に足りないもの…ア首位ヤ軍ジャッジとの比較でこれだけの差
打球の打ち出し速度にしても、ジャッジの平均155キロに対し、大谷は同144キロ。昨季よりも2キロ低下している。
本塁打が出にくい条件が揃っている上に、今季の大谷は左投手を極端に苦手にしている。70打数16安打の打率.229、3本塁打、11打点(対右腕は打率.261、8本塁打、21打点)。特に左腕の外角低めに沈むカーブ、スライダーに苦戦している。コース別の打率を見ると、真ん中から内角は3~5割をマークする一方で、外角真ん中と低めは計8三振で、本塁打どころか安打は1本も出ていないのだ。左腕から放った3本塁打は、いずれも真ん中から内寄りに入った変化球を捉えたものだった。
ヤンキースタジアムの右中間は117メートルと狭いため、左打者にとって本塁打が出やすい球場のひとつだ。さて、ヤ軍3連戦初戦では2人とも一発は出なかったが、残り2戦で右打者のジャッジにどこまで迫れるか。