日本ハム清宮は今季が“覚醒”のタイムリミット 高卒長距離砲のほとんどが5年目までに20HR
5月29日、25歳10カ月という歴代10位の年少記録で通算150本塁打をマークしたのが巨人の岡本和真だ。
出場634試合での達成は、高卒野手では秋山幸二氏、清原和博氏に次ぐ歴代3位のスピード達成だった。
岡本和といえば智弁学園高時代に通算73本塁打を放ち、2014年ドラフト1位で巨人に入団。4年目の18年に33本塁打をマークし、今や押しも押されもせぬ巨人の4番に座る。
翻って日本ハムの清宮幸太郎(23)だ。今季が入団5年目。歴代最多となる高校通算111本塁打を放ち、“超高校級”の看板を引っ提げ17年ドラフトで7球団競合の末に入団したが、3年目までに230試合出場しながら、キャリアハイはシーズン7本塁打。昨季は一軍未出場に終わった。
そこへ新庄監督が就任し、積極的に起用。近頃は野村や万波とともにクリーンアップを任せながら、時に「あんなミスしてたら一生、上に上がっていけない」などと厳しい言葉も織り交ぜて成長を促している。
清宮はここまでチームで3番目に多い45試合に出場。5月28日の巨人戦では1試合2本塁打を放つなどリーグ7位タイの6号をマークしている。一方で打率.226、39三振と確実性には欠け、5月31日の広島戦では、1点を追う九回2死一、二塁で代打で登場するも、二ゴロ。5年目での覚醒があるのかないのか、球団やファンをヤキモキさせているのが実情だ。