安田祐香は2位浮上も熱中症で棄権…元アマ女王がプロ転向2年目でもパッとしない理由

公開日: 更新日:

楽天スーパーレディース】2日目

「体調があまりよくないので、しっかり休んで、明日プレーしたいと思います」

 2日目終了後はこう話していた安田祐香(21)。2日連続の60台(66.69)で首位に4打差の通算9アンダー2位タイだったが、熱中症のため、第3Rスタート前に棄権した。

 2020年にプロ転向した安田は、古江彩佳(22)と滝川二高の同級生。17年には日本女子アマに優勝し、ナショナルチームでは古江とともに多くの海外試合を経験した。19年には第1回オーガスタナショナル女子アマで笹生優花(21)とともに3位タイになり、この年のアジア太平洋女子アマ選手権の優勝により、同年のエビアン選手権(37位)と全英女子(59位)の出場権を獲得。アマ時代はプロのトーナメントで何度もローアマになるなど、輝かしい成績を残したが、プロになってからは未勝利とパッとしない。

 ツアー関係者が言う。

「身長が163センチの安田は体の線が細く、故障が多い。ルーキーイヤーは首や腰を痛め、昨年の今大会は直前に焼き肉を食べて胃腸炎になり出られず、さらに左腕痛で2試合を欠場した。今年も5月に首筋を痛めるなど、故障癖は相変わらず。昨日も深夜に39度ぐらいの高熱が出て解熱剤を飲んでプレーしたそうです。今季から主戦場を米女子ツアーに移した古江は153センチと小柄ですが、安田とは対照的に疲れや故障知らずで体は強い。古江は昨年のエビアンで4位になり、今年は19位。来週は全英女子に出場する。安田も海外メジャーに出たいという気持ちは強いが、まずは体を強くして国内で実績をあげるのが先決です。今季も19試合でベスト10は2回、予選落ちは5回と物足りない成績ですから」

 古江は通算7勝(アマ1勝含む)で、今季はメルセデスランク1位の看板を引っさげて、海を渡った。すっかり水をあけられた安田はボールを打つより筋トレに励め!

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド