渋野日向子「感覚派」ゆえに陥ったドロ沼スランプ…自信回復の近道は国内復帰しかない

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【アムンディ・エビアン選手権】最終日

 首位発進のブルック・ヘンダーソン(24・カナダ)が71で回り通算17アンダーで逃げ切り、2016年「全米女子プロ」につぐメジャー2勝目を挙げた。

 そのいっぽうでメジャー2勝目に向けて、何ら好材料が見当たらないのが渋野日向子(23)だ。

 今大会は初日74、2日目77と大きく崩れて通算9オーバー・126位で予選落ち。ここ7戦は予選落ち5回、棄権1回。6ラウンド連続でアンダーパーを出せずに苦しんでいる。「すべてに自信がない」のコメントからも、混乱ぶりがわかる。

「渋野は理詰めでプレースタイルを構築するタイプではなく、勢いのある感覚派です。カップを見ただけでラインとタッチがわかり、強気なパットができ、ショットもあそこに打つと決めたら体が自然と反応する。そんな持ち味の良さが完全に失われている。LPGAツアー参戦前にショットの正確性や飛距離アップのためスイング改造に取り組み、今季初めはうまく対応していた。ところがレベルの高い海外で転戦を続けているうちに、技術不足を嫌というほど見せつけられ、焦りもあって自信を失ってしまった。一度国内ツアーに戻って、よかった時のゴルフを取り戻すといいでしょう」(評論家・宮崎紘一氏)

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