著者のコラム一覧
元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

森保Jの常連だったドイツ2部ハノーファーDF室屋成の復活を強く願う

公開日: 更新日:

かつてハノーファーには酒井宏、清武、山口蛍、原口らが在籍

 筆者が最初に当地を訪れたのは、2005年のコンフェデ杯だった。日本代表がメキシコと対峙し、1-2で敗れた一戦を取材した記憶がある。

 2010年代になると同クラブには酒井宏樹(浦和)、清武弘嗣(C大阪)、山口蛍(神戸)、原口元気(ウニオン・ベルリン)と日本人選手が数多く在籍。彼らを追って何度か通っている。

 が、直近は2016年2月。もう6年半が経過してしまっている。久しぶりに練習場やファンショップなどを見て、懐かしさが一気に込み上げてきた。

 今回のお目当ては室屋。2016~20年までFC東京で右SBとして活躍し、コロナ禍真っ只中の20年夏に渡独した。

 当時はドイツ語堪能の原口が10番をつけてプレーしていたため、新天地適応がスムーズに進んだはずだが、2021年夏以降は日本人1人で奮闘している。

■室屋が開始4分に先制弾を挙げた

 その頃は日本代表にも定期的に招集されていたため、彼とオンラインで会話するチャンスはあった。しかし、昨年10月の最終予選・サウジアラビア(ジェッダ)&豪州(埼玉)2連戦後に山根視来(川崎)にポジションをとって代わられ、それからは代表から遠ざかってしまう。1年ぶりに現在地を確かめようと今回、現地にやってきたのだ。

 ハノーファー3年目の室屋は今季、開幕3戦目のパダーボルン戦から連続先発出場中。しかも今季は右ウイングバックでプレーしていることもあり、前がかりになるシーンが増え、9月16日のザントハウゼン戦までの8戦で2ゴールとハイペースで得点を重ねている。

 その一戦で鼻骨骨折を負ったという情報が耳に入り、HSV戦の出場可否が心配されたが、無事にスタメンに名を連ねた。

 まだ眩しい夕日が照り付ける中、午後6時半にキックオフされた試合で最初のゴールをこじ開けたのは、背番号21の室屋だ。

 開始4分、相手左SBが滑ったところを見逃さず、一気にボールを奪って持ち込んで右足を一閃。瞬く間に先制弾を挙げたのだ。

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