フランス10都市でPV中止に…多くの問題抱えるカタールW杯開催に世界中が抗議のノロシ
デンマークでは抗議の一環として、カタールで代表が身に着けるサードユニホームを「黒」にした。亡くなった労働者に対して「喪に服すため」だそうだ。また赤のファースト、白のセカンドユニホームは、チームエンブレムが同系色でまとめられ、ほとんど見えないデザインになっている。
スタジアム建設で大勢の外国人労働者が亡くなった場所で、「自分たちのシンボルをつけてプレーしたくない」という意思の表れというわけだ。FIFAはピッチ内で「政治的なメッセージ」を厳しく禁じているが、それに引っかからないスマートなやり方だ。
一方で抵触しそうなものもある。虹色のハートに「ONE LOVE」と書かれたキャプテンマークだ。LGBT(性的マイノリティー)の差別のない世界を訴えるもので、2020年から見かけるようになったが、今回はカタールに対するメッセージとして着用するようだ。
今のところ、イングランド代表のハリー・ケインをはじめ、ドイツ、ベルギー、スイスなどの欧州9カ国のキャプテンが腕に巻いてプレーすることになっている。彼らはたとえFIFAに罰則を科せられても、これを着けてプレーする覚悟だそうだ。各国のサッカー協会もそれを後押ししている。