原監督に球団史上初「途中休養」の可能性…巨人両リーグ最速10敗で最下位転落の不吉

公開日: 更新日:

独裁長期政権のひずみ

 それが、「今年はない」と高橋氏がこう続ける。

「未知数の新外国人を開幕投手で起用したり、先発ローテに3人も並べたり。松田らベテランを複数ベンチに入れて重用したり、松田を抹消したと思ったら、今度は二軍で1割台のウォーカーを上げてみたり……。せっかくスタメンに起用した新人の門脇を途中交代させるなど、理解に苦しむ采配が多い。通算17年目という長期政権と編成面の全権を持たせてしまったひずみでしょう。原監督に進言、諫言できるコーチ陣もいない。若手の育成や未来に希望の持てるチーム改革を望む巨人ファンからは『NO』を突きつけられるのではないか。巨人OBの多くも『原監督は十分にやった。チームに変革をもたらす意味でも、次の監督に禅譲する時期にきている』と思っていますよ」

 チーム内でも「次の監督は誰?」「上層部がニューヨークに渡って松井(秀喜)さんに会い行くのではないか」と話題になり始めた。開幕して15試合しか消化していないのに、早くもこんな声が聞こえてくるのだから、末期的症状である。

 巨人の長いシーズンはまだ始まったばかり。巻き返す時間は多くある。そもそも戦力的には、他球団に引けを取る陣容ではない。逆に言えば、それを生かし切れず、このままズルズルと黒星を重ねていった時、球団史上初の途中休養、退任が現実味を増してくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希の「豹変」…記者会見で“釈明”も5年前からくすぶっていた強硬メジャー挑戦の不穏

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    セクハラだけじゃない!前監督が覚悟の実名告発…法大野球部元部長、副部長による“恫喝パワハラ”激白180分

  5. 5

    仁義なき「高校野球バット戦争」…メーカー同士で壮絶な密告合戦、足の引っ張り合い、広がる疑心暗鬼

  1. 6

    なぜ大谷はチャンスに滅法弱くなったのか? 本人は力み否定も、得点圏での「悪癖」とは

  2. 7

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  3. 8

    西武・渡辺監督代行に貧打地獄を直撃!「ここまで打てないほど実力がないとは思ってない」とは言うものの…

  4. 9

    朗希の“歯車”は「開幕前からズレていた説」急浮上…メジャー挑戦どころじゃない深刻事態

  5. 10

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方