今秋ドラフトの目玉 東洋大155km左腕・細野晴希は…プロスカウトの評価が真っ二つのナゼ
確かに「目玉」と言われるだけのことはある。
17日の東都2部春季リーグで、東洋大の最速155キロ左腕・細野晴希(4年=東亜学園、180センチ・85キロ)が国士舘大を相手に圧巻投球。2安打13奪三振の完封勝利を挙げ、ネット裏のスカウトを大きく頷かせた。
「プロ12球団が今秋ドラフトの1位候補にリストアップしていますが、制球力に課題があった。延長10回1失点完投した前回の東農大戦が3四球できょうは4四球。課題解消とまではいかないものの、この日はカーブとスライダーでカウントを稼ぎ、直球の最速は147キロ。150キロ前後の真っすぐで押すだけではない投球を見せてくれた」
そう言って、在京球団スカウトが続ける。
「最速は155キロですけど、140キロそこそこのボールでも、打者を差し込める。ゆったりとしたフォームから、ヒジを柔らかく使えるので、打者の手元でボールが伸びるからです。縦に大きく割れるカーブ、鋭く曲がるスライダー、スプリットもいい。2部とはいえ昨春リーグ戦の奪三振率は13を超え、1部だった21年春も10を超えている。巨人、阪神が熱心にマークしていますが、複数球団が1位入札する可能性は高いでしょう」