大谷翔平オフのFAに重大影響…老舗名門Rソックス監督が看破した「二刀流の弊害」
「監督のマネジメントが大変だろう。特に投手に関しては」
日本時間15日からボストンで行われた対レッドソックス4連戦で、敵将のアレックス・コーラ監督(47)が大谷翔平(28)に関してこう言ったという。
「彼は最高のアスリートだ。やってきたこと、やっていることは驚くべきこと。打者も投手も準備をしなければならないのに、それを彼はすべてやっている。いったい、どんなスケジュールでやっているのか」と絶賛する一方、特に投手に関しては監督がマネジメントに苦労すると言うのだ。
大谷は今季から、中5日のローテで先発している。昨年は中6日や、それ以上というケースもあった。投手と野手の二刀流だけに体の負担を考慮すれば仕方のないこととはいえ、エンゼルスは日程に余裕のあるときは先発を5人、それ以外は原則として6人の先発を中5日のローテで回すことになる。
■大半の球団は中4日
指揮官にとっては、ただでさえ投手のやりくりが大変なうえ、大谷は降雨中断のため31球で降板した18日のレッドソックス戦から中3日で22日のロイヤルズ戦に先発したようなケースも。大谷中心のエンゼルスのローテはどうしたって変則にならざるを得ない。
メジャー球団の大半は先発5人を中4日のローテで回している。コーラ監督が率いるレッドソックスはもちろん、ヤンキースもメッツもドジャースもしかり。それに比べたらエンゼルスの指揮官は投手陣のマネジメントが大変だと、コーラ監督は言いたいのだろう。
いや、それでもエンゼルスでは、大谷が投手として抜けた存在だからまだいい。コーラ監督の発言は、このオフ、FAになる大谷の将来をも暗示しているのではないか。