錦織圭が5月末から下部ツアー復帰と発表も…いよいよ近づく「引退」の二文字
再び輝けるのか。
2021年10月のパリバオープンを最後に、左股関節の手術や足首の捻挫でツアーを離脱している錦織圭(33)のツアー復帰が決まった。5月末から3週連続でATP下部ツアーのチャンレンジャー3大会に出ると、自身のSNSで発表した。
あるテニス関係者は「復帰戦はハードコートより脚への負担が軽いクレー(赤土)の大会かと思ったが、クレーはラリー戦になるので試合時間が長く、体力の消耗が激しい。無名でもひたすら打ち返してくるタフな選手もいますから。試合勘も鈍っているだけに得意なハードコートの大会を選んだのでしょう」
股関節痛といえば、元世界ランク1位のA・マレー(35)も苦しみ、19年には引退を示唆したこともあったが、直後に人口関節を入れる手術により回復。同年にツアー復帰を果たし、ランキングを260位から52位まで戻した。そもそもマレーはグランドスラム3勝に、12年ロンドン大会から五輪を連覇した実力者。ツアー離脱も短期間だったことも幸いしたといえる。
そこへいくと長期間ツアーを欠場している錦織は昨年10月、ポイントを失いランキング圏外になった。ツアー復帰はワイルドカード(主催者推薦=WC)による6大会と、公傷制度のプロテクトランキング(※)を使用しての出場に限られるが、厳しい戦いが待っている。