金谷拓実が逃げ切りV! 海外で培った“攻めのショット”で「ポスト松山英樹」に名乗り
【BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ】最終日
混戦の終盤、逃げ切り優勝を果たした金谷拓実(25)の勝因は、16番(190ヤード・パー3)、17番(481ヤード・パー4)の攻めのショットだ。15番終了時に通算10アンダーで金谷と中島啓太(22)、ソン・ヨンハン(31)の最終組3人が並んでいた。中島とソンは16番の第1打を左の池を避け、ピンから15メートル以上も遠くに乗せて、ともに3パットボギー。最後に打った金谷はピンを狙い右上3メートルにつけて手堅く2パットパーとして、再び単独トップに立った。
だが、続く17番はコースで最もタフなホール。ここでピンチが訪れる。金谷はドライバーショットを左に曲げ、ボールはラフに沈んだ。しかも、傾斜が強いつま先下がり。ピンまでは190ヤード以上もあり、グリーン手前には大きな池が口を開けている。「1打リードしていたが、攻めるしかないので開き直って打った」という6番アイアンのショットは池をギリギリ越えてピンそば30センチにピタリ。このバーディーで追いすがる連中に引導を渡した。
金谷は東北福祉大時代の2018年に「アジアパシフィックアマチュア選手権」で優勝。翌年のマスターズに出場し、同年の三井住友VISA太平洋マスターズでは史上4人目のアマ優勝を果たした。