著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大准教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部准教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

生成型AIによる「球団経営の自動化」が実現する日…最初に導入するのはどこだ

公開日: 更新日:

 各種の生成型AIは大量のテキストデータを使用して訓練されているため、入力されたデータに基づいて新たな情報を作成したり、質問に回答することしかできないし、常に最新の出来事について説明したり情報を提供することができないといった制約がある。

 あるいは、固有の経験や意見はなく、全ては訓練によって得られた情報があるのみという点も、質問者の問いの意図や背景をくみ取ることを難しくしている。さらに、画像の認識や身体的運動などは実行できない。

 そのため、過去の試合の結果を分析したり歴代の優れた選手の名前を挙げることはできても、目の前で行われている試合の実況中継を音声で行うことは現時点では難しい。

■スカウティングリポートの作成

 一方で、学習のために用いる情報を絶えず更新し、より多くのデータベースを参照させれば、定型的な業務を効率化することが可能になる。

 例えば、スカウトが選手の評価と分析に用いるスカウティングリポートなどは、チャットGPTが高い割合で信頼できる、基本的な事項を踏まえた内容を作成できることが確認されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ

  3. 3

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  1. 6

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  2. 7

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  3. 8

    堂本剛、松本潤、中山優馬…そして「HiHi Jets」髙橋優斗の退所でファンが迎えるジャニーズの終焉

  4. 9

    「光る君へ」一条天皇→「無能の鷹」ひ弱見え男子…塩野瑛久は柄本佑を超える“色っぽい男”になれる逸材

  5. 10

    虎の主砲・大山を巡り巨人阪神“場外乱闘”に突入か…メジャー挑戦濃厚な岡本の去就がカギを握る