花巻東・麟太郎が「欲しい球団」と「いらない球団」…本人の気持ちはプロ入りへグラリ?

公開日: 更新日:

阪神は広陵・真鍋慧と天秤にかけて…

 とはいえ、セの各球団も熱視線を送る。広いバンテリンドームナゴヤを本拠地とし、チーム本塁打が38本という12球団ワーストの貧打にあえぐ中日も、日本人の長距離砲はノドから手が出るほど欲しい。球団幹部も「能力的に上位」と認めている。

 最後の夏到来で、浮上しているのが阪神だ。

「甲子園に唯一出場した2年のセンバツ大会前後からスカウトが密着マークを続けている。甲子園の広さを感じさせないスケールの大きさに加え、タレント性も魅力ですから。最近は井上広大(21、履正社=19年ドラフト2位)や前川右京(20、智弁学園=21年同4位)といった強打者を指名して育成する流れもある。ただ、同じ左のスラッガーで一塁手の広陵・真鍋慧も1位候補。『この夏、甲子園で活躍した方を指名するんじゃないか』という声も上がっている」(前出の球界関係者)

巨人の補強ポイントは春先苦しんだ即戦力投手

 密着といえば、巨人もしかりだが、「昨年のドラフトは1位・浅野、2位・萩尾といずれも外野手のスラッガーだった。今年は春先から苦しんだ投手が最優先補強ポイント。だから、1位は即戦力投手が濃厚です。麟太郎の打球を飛ばす能力とスター性は評価しているようですが、穴の大きい打撃面、一塁しか守れない守備力、体重が重いこともあって、しょっちゅう故障をしている点もマイナス。この夏の甲子園で大フィーバーを起こさない限り、1位は難しいのではないか」(巨人OB)と静観姿勢だ。

 今秋ドラフトの目玉になるかは今夏の甲子園次第だが、各球団の「麟太郎熱」には温度差があるようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」