女子5000m・田中希実が約15秒日本記録更新で決勝へ「100点満点、あとは怖いものなし」
世界陸上5日目(ブダペスト23日、日本時間24日)、女子5000メートル予選で田中希実(23)が14分37秒98の日本新記録を樹立し、2組6着で決勝に進んだ。従来の広中璃梨佳の14分52秒84の記録を大幅に上回った。
田中は序盤からレースを引っ張る東京五輪優勝のハッサン(オランダ)の背後につく積極策。途中から力のあるアフリカ勢にのみ込まれたが、6~7人で形成された先頭集団に最後まで食らいついた。
「ハッサン選手が出てくれた時点で(好)タイムは狙えるなと思った。世界の背中を見ながら最後まで走ることができた。日本記録は狙っていたが、(14分)30秒台は予測していなかった。タイムとして今の100満点(のレース)を見せることができた」(田中)
20日の1500メートル準決勝は組最下位の惨敗。そこから見事な復活。来年のパリ五輪の参加標準記録も突破した。
「タイムも出た。あとは怖いものはない」と田中。27日の決勝が楽しみだ。
広中、山本有真は予選落ちした。