「新大関も苦しいし、悩んでいるはずですよ。なんで勝てないのか、なんであんな相撲を取ったのか……って。でも、そうやって悩んで、学んで、強くなればいいんです。すでに出来上がった力士じゃないですからね。まだ若いし、成長途中。強くなる余地はいくらでもありますから」
今は力士の現役寿命も延びており、この日、幕内で対戦した宝富士-碧山はそれぞれ36歳と37歳。昔ならとっくに引退している年齢である。
24歳の豊昇龍なんて、彼らに比べればまだまだひよっこ。今はまだ分からずとも、鶴竜親方のエールを理解できる日はきっと来る。