国内男子ツアー最高峰の「日本OP」に海外トッププロが見向きもしない理由
その一方で日本オープンには世界のトッププロが大挙して押しかけることも、勝っても何の特権もなく、歴代優勝者の偉業が長く多くの人の間で語り継がれることもない。もちろん観客も多くない。
かつて日本ツアーは米国ツアー、欧州ツアー、豪州ツアーに並ぶ世界4大ツアーと称されたこともあった。だが今や世界から大きく後れを取り、世界中のプロアマから見向きもされない。
これまで日本オープンには、時代を代表する世界最強と呼ばれる外国人プロが出場してこなかった。来日に向けて下交渉を何もやってこなかったからだ。だからA・パーマー、G・プレーヤー、J・ニクラス、T・ワトソン、N・ファルド、T・ウッズも一度も出ていない。
かつてニクラスは日本と交流を持つ米ゴルフ関係者から、「どうしてナショナルオープンである、日本オープンに出ないのですか」と質問されたことがある。
その時に、「2グリーンのいびつなコースで真剣にプレーする気がしない」と答え、「日本はゴルフとは別なゲームをしている」とも語った。