男子プロに求められるのは技術や成績だけではない 「プラスアルファの魅力」が必要だ
男子大会「フジサンケイクラシック」最終日は単独首位発進の金谷拓実が逃げ切り、「日本ツアー選手権」に次ぐ今季2勝目(通算6勝目)を挙げて賞金ランクでもトップに立ちました。大学の先輩、松山英樹の背中を追って昨年から積極的に海外に挑戦。1年目は苦労しましたが、今年は2月にオマーンで行われたアジアンツアーで海外初優勝。着実に力をつけて成長しています。
金谷は日本ツアー賞金王になって、米下部ツアーQTファイナル挑戦という明確な目標があります。そこで5位タイまでに入ればPGAツアーの出場資格が手に入り、松山と同じ舞台に立てるだけに国内で負けられないと気合十分なのでしょう。
賞金ランクトップ5を見れば、25歳・金谷の後には2位中島啓太(23)、3位蝉川泰果(22)、5位平田憲聖(22)と若手が上位を占めています。
若いプロは飛距離が出て、プレー内容、試合展開、競り合いのなかでの集中力など、毎週いいゴルフを見せています。ただ、昔に比べてギャラリー数が少ないのがとても残念です。ゴルフ大会開催はスポンサー頼みであり、試合数も日本経済に左右されるため閉塞感があるのは否めません。若手の勢いやフレッシュさが多くのゴルフファンにうまく伝わらないのが現状です。