楽天・松井裕樹には巨人もご執心…残留か移籍か、今季FA4選手の動向とモロモロの事情
加藤貴之(日本ハム・投手・31歳・年俸1億3500万円)
昨オフの契約更改で、球団の複数年提示を固辞。今オフのFA宣言は確実とみられている。
2ケタ勝利は一度もないが、制球力には定評がある。昨季は147.2イニングを投げ、わずか11四球。規定投球回以上でのシーズン最少与四球記録を72年ぶりに更新した。
昨オフの契約更改では「(先発で)3年間活躍を続けてから考えたい」と、1年1億3500万円で単年契約を結んだ。
今年2月、地元メディアの「道新スポーツ」で球団OBの鶴岡慎也氏がインタビューした際は、「1球団で終わるのがベストだと思っています」と話していたが……。
「その言葉は嘘ではないでしょう。ただ、今の日本ハムは長期低迷中。当面は優勝が期待できないのも事実。本拠地が投手有利の広い札幌ドームから、本塁打が出やすいエスコンフィールドに移転した影響もある。防御率は昨季2.01からやや悪化。被本塁打も9から14に増え、うち11本を本拠地で打たれている。愛着のある『ベスト』の選択より、現実的な『ベター』を選ぶ可能性はある」(球団OB)
年俸は1億円ちょっとながらAランク。他球団は獲得リスクがあるものの、千葉県出身の加藤には、ロッテをはじめ複数球団が手を挙げるとみられている。日本ハムも残留に全力を尽くす方針だが、今オフのFA市場で最大の目玉となりそうだ。