大谷翔平「初の本塁打王」は最終試合までヒリヒリか…ヤ軍ジャッジ固め打ちで猛チャージ
損傷した右肘靱帯の手術を受けたエンゼルス・大谷翔平(29)が、ライバルの猛追を受けている。
昨季、62発を放ってア・リーグのシーズン最多本塁打記録を更新したヤンキースのアーロン・ジャッジである。日本時間25日のダイヤモンドバックス戦は不発に終わったが、23日に3発を放って35本塁打と量産。レンジャーズ・ガルシアに次いで、本塁打王争いで4位につけている。44本塁打でトップの大谷と9本差、38本塁打で2位のホワイトソックス・ロバートに3本差に迫った。今季は右足親指の靱帯断裂で長期離脱を強いられ、本塁打数で大谷の独走を許したが、レギュラーシーズン終盤で巻き返しに入った。
ヤンキースは、この日のダブルヘッダー第1試合終了時点で、残り7試合。依然として大谷有利の状況に変わりはないが、決して侮れない。
何しろ、ジャッジは固め打ちを得意としている。ヤ軍で1試合3本塁打を放ったのはジョー・ディマジオらに次いで6人目、シーズンに2度記録したのは球団史上初の快挙だ。一度、打ち出すと当たりが止まらなくなり、昨季は4試合連続、2020年には5試合連続本塁打を放った。マルチ(複数)本塁打が多いのも特徴で、1試合2発以上をマークしたのは昨季が11回、自身初の本塁打王を獲得した17年には5回あった。