日本人初の本塁打王になった大谷翔平を「彼は宇宙人」と褒めそやすメジャー打者の本音
大谷はしかも、二刀流の投手兼業。毎日、打席に立ちながら原則、中5日のローテーションを守るエース格として、10勝5敗、防御率3.14と先発の役割も果たした。なおかつ、右肘の故障と手術でシーズン終盤の25試合を欠場しながらのタイトル獲得だ。
その大谷に本塁打王のタイトルをもっていかれた打者専門のスラッガーたちの衝撃、というか屈辱は想像に難くない。
■苦虫をかみ潰したような表情に…
シーズン終盤、特派員のひとりが、ア・リーグのパワーヒッターに「投手に本塁打で負けたら屈辱だよね?」と水を向けたところ、苦虫をかみ潰したような表情を浮かべたという。
彼らはクチでは「大谷は宇宙人」「唯一無二の存在」などと言いながら腹の中は別だ。
例えば昨年62本塁打でア・リーグの本塁打記録を塗り替えたヤンキースのジャッジは、故障で106試合の出場ながら37本塁打。シーズン終盤の8、9月に17本塁打で追い上げたのは、前年の本塁打王とMVPを獲得したスラッガーとしての意地ではないか。