日大ドロドロ内紛…締め出され辞任迫られた“元検事”副学長の「反撃」に執行部は戦々恐々
理事長派と副学長派が対立
一方、澤田副学長側は「全ての会議から締め出すのは不当だ」と反論。両者は真っ向から対立している。
日大関係者がこう言う。
「澤田副学長は、執行部が全ての責任を自分に押し付け、騒動の幕引きを図ろうとしているのではないかと思っていたようです。今月中に第三者委員会の結論が出ますが、その前に手続きも経ずに辞めさせようとしたことに納得がいかなかったみたい。そもそも『会議に出るな』と突然、言われたことが、不信感を抱くきっかけとなった。職務も停止され、不安を募らせ、林理事長にどうすればいいか聞きに行ったところ、いきなり辞任を求められた。まさか『辞めろ』と言われるとは思ってもいなかったようです」
幹部会を構成するのは執行部のメンバーら36人だが、必ずしも一枚岩ではないという。
「副学長の締め出しについては異論を唱える学部長もいて、対立が生じています。学長判断で一部会議への出席が認められた際も、副学長は発言を禁じられていました。執行部は副学長の口を塞ぎたかったようですが、まさか理事長とのやりとりが録音されているとは思ってもいなかった。副学長は自分が辞めさせられるなら、執行部も道連れにと思っているのではないか。副学長サイドから次に何が飛び出すか、執行部は戦々恐々のようです」(日大関係者)
そもそも林理事長は私学助成金欲しさに澤田副学長に辞任を迫ったわけだが、この状況では再交付など、ムリなのではないか。