FA大谷翔平との再契約へエンゼルス逆襲! 新監督とブルペン補強で「ヒリヒリする9月」実現
エンゼルスの最重要課題はブルペン補強
大谷との再契約はもちろん、ブルペンの整備が今オフの重要課題のひとつで、FAやトレードによって実績のあるリリーフ投手の獲得に乗り出す方針だ。
今オフのFA市場には通算165セーブの170キロ左腕ジョシュ・ヘイダー(パドレス=今季2勝3敗、33セーブ、防御率1.28)、今季エ軍に途中加入した剛球右腕レイナルド・ロペス(同3勝7敗、6セーブ、防御率3.27)ら救援投手が豊富。先発に比べて救援投手は比較的、安く獲得できることから、安定感があって計算の立つリリーバーを補強するという。
エ軍のミナシアンGMは大谷の去就について昨年以来、「大谷には長くいてもらいたい。彼を愛している」と一貫して再契約を熱望してきた。アーティ・モレノ・オーナーも今春のキャンプ中、「彼は素晴らしい人柄で、我々は大好きだ。彼にはこの先6年、それ以上(エ軍で)プレーして欲しい」と長期契約を示唆した。
エ軍は大谷が在籍した6年間、紆余曲折を経て二刀流の起用法を確立した。渡米後に2度も右肘にメスを入れたが、今後も思い通りの二刀流を継続したい大谷にとってエ軍は理想的な環境といえる。
エ軍は二刀流継続を容認するだけでなく、今オフはウイークポイントであるリリーフ陣を重点的に補強し、ポストシーズン進出に向けたチームづくりをアピールすることで勝利に飢えた大谷との再契約につなげるつもりなのだ。
メジャーを代表するクラッチヒッターであるトラウトと大谷を擁しながら、これまでレギュラーシーズン敗退を繰り返してきた。補強の失敗が目立つフロントに対して地元メディアやファンからも批判の声が上がっている。
大谷の再契約は今オフの補強にもかかっている。
その編成責任者であるミナシアンGMは日本時間8日、アリゾナ州スコッツデールで開幕したGMミーティングの会場で会見。新監督の人選が大詰めを迎えていることを明かし、テムズ打撃コーチ、ブテラ・ブルペンコーチら5人の退団を発表。同GMはポストシーズン進出を目指し、コーチ陣を大幅に再編すると説明した。