DeNA2位・松本凌人の父親は元競輪S級選手 教育方針は「泣くほど練習したんか?」
松本凌人(DeNA2位・投手・名城大・21歳)
一家の大黒柱である久さん(53)は元競輪選手で、最高ランクのS級で戦った経験を持つ。その久さんの妻・美津子さん(53)との間に、2人兄弟の次男として生まれたのが松本だ。
大阪府四条畷市立田原小2年の時に、友人に誘われた兄に付いていく形で畷ヒーローズの門を叩き、野球人生が始まった。入団するためには丸刈りが必須だったが、「まったく抵抗がなかったみたいです」と、美津子さん。小学生時代の松本はワンパク盛り。美津子さんはこう振り返る。
「野球仲間の丸刈り頭の子たちと遊んでいたから、どこへ行くにも目立つんです。『入ってはいけない川で遊んでいた』『校区外の本屋で見かけた』なんて人づてに聞いたことが多くて(苦笑)。でも、『悪いことをしたら私も一緒に謝りに行くから、隠さないで自分から一番に報告しなさい』と言うと、それ以来、『今日は〇〇だから、学校から電話があるかも』と話すようになりました。素直なんです(苦笑)」
のびのびと育てられた松本だが、家には絶対的なルールがあった。18時に晩ご飯を食べることと、21~22時には就寝することだ。育ち盛りの時期に栄養と睡眠を十分に取らせたいという久さんの方針だった。