ソフトB入り山川穂高は一軍試合から1年遠ざかり…故障と守備の深刻ブランクを評論家が指摘
ソフトバンクが山川に用意した条件は、破格の4年12億円とされる。すでに「4番・一塁」の来季構想も漏れ伝わるが、大金を積んだフロントが気になるのは、主砲候補のブランクだろう。
山川の今季出場はわずか17試合。強制性交問題で5月12日に登録を抹消されてからは、無期限謹慎処分を受けて、ファーム施設で練習するだけの日々を送った。騒動後の実戦は、10月のフェニックスリーグに出場した9試合のみ。打率.375、2本塁打、6打点と貫禄を示しはしたが、しょせんは二軍選手が相手の試合である。
過去に本塁打王3度、通算218本塁打のスラッガーだが、一軍の実戦から1年近く遠ざかっている影響はないのか。
ロッテ、西武OBで通算2081安打を放った名球会会員の山崎裕之氏(評論家)が「自主トレや春のキャンプからしっかり体を作って打ち込めば、打撃への影響はそれほどないと思います。ただ……」とこう続ける。
「1年を通じて戦っていないことで高まるリスクは故障です。32歳という年齢、100キロ超え(103キロ)の体重は、ただでさえ足腰に大きな負担がかかる。トラブル発覚前の今年4月には下半身の強い張りを訴えて抹消されており、昨年は右太もも裏、それ以前にも左太もも裏を肉離れするなど、ここ最近はそうでなくても下半身の故障が絶えない。さらに、一塁の守備も緩慢で、特に『3-1』などの連係プレーでミスが多い。実戦から遠ざかっているだけに、さらにミスが増えるのではないか。懸念材料は打撃以外のところです」