山本由伸との契約破棄条項に「右肘の状態」を盛り込んだドジャースの深謀遠慮

公開日: 更新日:

 ドジャースに投手史上最高額となる12年約455億円で入団した山本由伸(25)の契約の詳細が判明した。

 AP通信が日本時間3日に報じたところによれば、2029年までに右肘靱帯を修復するトミー・ジョン(TJ)手術を受けるか、肘を痛めて負傷者リスト(IL)入りした場合、契約破棄(オプトアウト)条項の行使が31、33年のワールドシリーズ終了後になるという。肘の故障による離脱がなければ、すでに明らかになっている通り、29、31年のシーズン終了後になる。

 契約には他に通訳、個人トレーナー、理学療法士の雇用、遠征先でのスイートルーム確保などが盛り込まれている。

 投手のオプトアウトは一定の期間内に登板試合数やイニングをクリアすれば認められるのが一般的。山本のケースのように、肩や肘の健康状態を条件にするのは極めて異例だが、それも当然だろう。

 大リーグ公式サイトは昨年11月、「ヤマモトには、ある懸念材料が存在する」と題した記事を掲載。昨季、10試合以上に先発した身長178センチ以下の投手が2人しかいなかったとし、メジャーの投手では小柄な山本の故障リスクの高さを懸念した。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  3. 8

    ドジャース大谷翔平 驚異の「死球ゼロ」に3つの理由…12本塁打以上でただひとり

  4. 9

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ