シーズン佳境の山本由伸を襲った“大谷ショック” WBCからフル回転で体はバンク寸前だった
「自分もちょっと体が張ってまして……」
2023年シーズンが佳境を迎えた8月下旬、山本由伸(25)はチーム関係者にポツリと不安を漏らしたという。
きっかけは、来季からドジャースで同僚となる大谷翔平(29)の右肘靱帯損傷だった。WBCでともに侍ジャパン入りし、世界一を達成。
尊敬する先輩の悲報を聞いてショックを受けるとともに、山本も今春WBCからのフル回転による疲労と闘いながら、マウンドに立ち続けた。チームはリーグ3連覇がかかっており、ポストシーズンも想定しながら、体のケアに多くの時間をかけたという。
結果的に今季は16勝6敗、防御率1.21の好成績で3年連続の投手4冠達成に加え、3年連続で沢村賞を獲得したものの、夏場を迎えて体は悲鳴を上げる寸前だったというのだ。
先日、ドジャースと12年総額約460億円の超大型契約を結んだ山本については、一部メジャースカウトから体の小ささ、細さ(178センチ、80キロ)を懸念されている。