クセバレ報道で「メジャーの洗礼」と大騒ぎだが…ドジャース山本由伸「握りが見える」を逆手に取る

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 球種が丸分かりだ――。

 ドジャース山本由伸(25)が思わぬ形で米メディアの標的になっている。

 前回登板となった2月28日のレンジャーズ戦、センターからの中継カメラの映像で、グラブの中の握りが丸見えだったと話題に。日本時間5日の地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」が改めて報じたため、ドジャースのマーク・プライアー投手コーチも「NPBではそれほど積極的ではないようだが、ほぼすべてのチームが何らかの形で取り入れている。注意を払わねばならない」と取材に応じた。

 実際、メジャーではクセの分析は当たり前。「ゲームの一部」(同コーチ)となっており、自分たちのチームで見つかった場合は、直ちに修正に努めるという。

 日本のメディアも「由伸にメジャーの洗礼」とかまびすしいが、当の本人は「今はあまり気にしていない。シーズンが近くなってきたら修正するかもしれないけど」とどこ吹く風だ。

 実は以前、日本でも「後方から握りが見える」とスコアラーの間で話題になったことがある。しかし、クセが出るのはノーワインドアップで投げる走者がいない場面に限られ、例えセンター方向からのモニターで確認できたとしても、現行のルールでは、それを打者に伝達する行為は禁じられている。結局、パ・リーグ5球団は最後まで攻略できなかった。

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