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武田薫スポーツライター

1950年、宮城県仙台市出身。74年に報知新聞社に入社し、野球、陸上、テニスを担当、85年からフリー。著書に「オリンピック全大会」「サーブ&ボレーはなぜ消えたのか」「マラソンと日本人」など。

パリ五輪は女子マラソンの花舞台 観光ツアーのようなレースで活躍すれば日本女子の流れは変わる

公開日: 更新日:

■スピードより駆け引きとスタミナ勝負

 マラソンはアフリカ勢の独壇場。しかし女子マラソンの選手層は男子に比べ薄く、伝統を背負う日本選手に比べればモチベーションは脆弱。ドーピングで頻繁に摘発されている……加えてパリ五輪の舞台が面白い。

 花の都の8月は暑い。しかもモナリザが笑うルーブルを見てセーヌ河畔を走り、ベルサイユを巡ってナポレオンの眠るアンバリッド広場がゴールの、起伏あり石畳ありの難コース。スピードより駆け引きとスタミナが勝負なら、アフリカ勢も鉄板ではないし、前田だけではない……故郷の秋田・大仙から埼玉・大東文化大の山々で培った教え子の鈴木にもチャンスはある、山下監督はそう考えているはずだ。

 マラソンは“オリンピックの花”とされ、大会最終日を飾ってきた。今年のパリ大会で初めて、男子ではなく女子マラソンが最終日を飾る。しかも2万人の市民ランナーと一緒に……。観光ツアーのようなレースで活躍すれば日本の女子の流れは変わる──まずは今週の名古屋ウィメンズに注目したい。

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