ダルビッシュMLB13年目の巻き返し策…実績が物語るシーズン後半の調子尻上がり傾向
ベテラン右腕が強力打線の重圧にのみ込まれた。
パドレス・ダルビッシュ有(37)が20日、韓国・高尺スカイドームでドジャースとの開幕戦に登板し、3回3分の2を2安打1失点。メジャー4度目の開幕マウンドも勝敗はつかなかった。
MVPトリオが並ぶ相手の上位打線に対し、珍しく冷静さを欠いた。先頭ベッツに対し、カウント3-1からの5球目にピッチクロック違反(投球間隔制限)を犯し、1ボールを宣告されて痛恨の四球。大谷には三回の第2打席で右前打されると、盗塁も許した。変化球の精度が終始、定まらず、苦しい投球を強いられ、四回に犠飛で同点になったところで、今季初登板を終えた。
試合後のダルは「ピッチクロックもあり、ゆっくり楽しむことはできなかった。あまり状態としては絶好調ではなかったが、粘りながら試合はつくれた」と振り返った。
注目されたマウンドは不完全燃焼に終わったが、過去3度の開幕マウンドでも白星を手にできなかったように、ダルはスロースターターだ。エースとして年間を通した働きが求められるだけに、メジャー移籍後はシーズンを追うごとに調子を上げる傾向にある。