浦和アカデミーのコーチに就任 選手個人だけにフォーカスし「1対1の強化」に邁進中
こう話す松井には、充実感があふれている様子だ。指導後は阿部への活動報告も欠かさないという。
「アベちゃんは、いつも『OK、OK』という感じ。S級で忙しいんでしょう(笑)。7月末に2人揃ってユースで指導する予定なので、僕らが良い相乗効果をもたらせればいいですね」
今季の浦和ユースは、最高峰の高円宮杯U18プレミアリーグ昇格を目指し、その下のプリンスリーグ関東1部に挑んでいる。現時点では6位に位置するが、松井効果で後半戦に一気にギアが上がれば理想的。彼自身も12月末までの限られた時間を最大限、有効活用する構えだ。
「レッズユースからトップに昇格したドリブラーというと原口(元気)や松尾(佑介)が浮かびますけど、もっと多く出てきていいはず。そう仕向けたいと思っています。自分が1年携わっただけでずぬけたタレントを育てるのは難しいけど、一人一人に寄り添いながら的確なアドバイスをしていくことで成長速度を引き上げたいですね。自分を呼んでくれたレッズに少しでもプラスになれたらうれしいです」
どんな化学反応を起こすか。行方が大いに気になるところだ。(つづく)