山本由伸の復帰が“見切り発車”になる不安…万全を悠長に待てないドジャースの深刻投手事情
右肩鍵板損傷で負傷者リスト(IL)入りしているドジャース・山本由伸(26)が日本時間29日、傘下の3A戦で復帰登板を果たした。6月16日のロイヤルズ戦で故障して以降、2度のライブBP(実戦形式の打撃練習)を行い、22日には154キロをマークするなど、順調な回復ぶりを披露していた。
レギュラーシーズン終盤からポストシーズンにかけてローテの軸となる存在だけに、ロバーツ監督はこの日を含め、2試合に調整登板させる方針を明かしている。渡米1年目の右腕を万全の状態で復帰させるためだが、悠長に構えていられない状況になりつつあるのも確かだ。
ド軍の先発ローテはカーショーを筆頭に、フラハティ、ストーン、ビューラー、ミラーの5人が中心。8月の先発投手の成績(28日現在)は9勝(3敗)、チーム防御率3.54でリーグ3位ながら、ここにきて投手陣が一発を浴びるケースが増えているのだ。
8月のド軍投手全体の1試合当たりの被本塁打数は1.47でリーグ11位。現時点でポストシーズン進出圏内にいる6チームの中ではフィリーズ(1.52)に次いで多い。先発は1.47で、フ軍の1.58に次ぐワースト2位だ(28日現在)。